教員に向いていない人の特徴は3つあります。
1つは、論理的すぎる性格を持つ人、2つ目は子供と接する時に同じ目線に立てない人、3つ目は努力家でない人です。
論理的過ぎる性格
1つ目の論理的過ぎる性格が教員に向いていない理由は、子供と接する時にはどうしても論理では説明できない部分、つまり情緒的・感性的な部分が非常に重要になってくるからです。
子供のすることを、全て論理的に正しいかそうでないかで考えてしまうと、こどもの情緒の発達を妨げます。もちろん、社会的なルールや決まり事などで、論理的な思考が必要なことも多くあります。しかし、あまりに論理的になりすぎると、倫理観や人間的な価値観が育ちません。
自然を感じる気持ちや、人の気持ちを察することのできる能力は、そのような論理的でない感性的な部分から芽生えるのです。そのため、論理的過ぎる性格は教員に向いていないのです。
子供と同じ目線に立てない人
2つ目の、子供と同じ目線に立てないということは、大人の価値観を子供に押し付けすぎない、ということです。例えば子供が絵を描いているときに、大人の目線から見て意味が分からないものであっても、子供にはとても重大なことなのです。
それを、子供と同じ目線に立って世界を見て、一緒になって理解しようとする姿勢が教員にとってはとても大切であるわけです。小説『星の王子さま』にも書かれてある通り、大人の価値観や考え方を、あたかもそれが正しいかのように子供に押し付けてしまうという姿勢は、子供の豊かな情緒、気持ちの健全な発達を妨げてしまいます。
これは、子供がこれから一人の人間として成長していくためには不可欠な部分です。そのため、子供と同じ目線に立つことができず、常に大人の価値観を押し付けてしまう姿勢を持つ人は、教員には向いていません。
努力家でない人
3つ目は努力家でない人です。教員になるためには、子供に教える国語、算数、社会、理科、英語などの教科がすべてどこかでつながっているということを知っていなければなりません。
どれだけ英語ができる教員でも、国語や算数、社会や理科など他の教科の大切さを知らなければ、英語を教えたことにはならないのです。つまり、英語を勉強するうえで大切なことが、他の教科で補っているのです。
この事実を実感するためには、幅広い教養と深い見識が必要となり、それを身につけるためには日々のたゆまぬ努力が大切です。そのため、自分が知っていることに満足せず、常に未知のことについて探求する気持ち、謙虚さのない人は教員にはむいていません。
以上の3つが、教員に向いていない人の特徴です。どれかに当てはまった人は、このサイトを参考にしてみてください。良いヒントになると思います。